2021年11月19日金曜日

鹿島美術財団東京美術講演会2

 

今年の東京美術講演会は、コロナ禍のため入場制限をかけざるを得ませんでしたが、たくさんの方々にリモートでご参加いただきました。総合テーマは「影の美術史」と、早くも一昨年の初めに決まっていました。本当は去年このテーマで開催することになっていたのですが、コロナ禍のため、1年延期することになったからです。

まず総合司会の高階秀爾さんが、キーノートスピーチを行ないました。西洋美術史では、影――シャドーがきわめて重要な研究テーマになっており、ストイキツァの『影の歴史』、バクサンドールの『影と光』、ゴンブリッジの『影』といった名著があることを紹介されました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

サントリー美術館「NEGORO」2

    そのカタログから「ごあいさつ」を掲げて、 根来塗のあらあらと 展覧会の趣旨を知ることにしましょう。   「根 来 」は一般的に、下地を施した木地に黒漆塗りし、朱漆を上塗りした朱漆塗漆器( 朱漆器ともいう) を指します。 おおらかで明快な姿かたちに加えて、長年の使用により表...