2021年11月10日水曜日

三菱一号館美術館「印象派」6

円山応挙や伊藤若冲から田窪恭二さんの障壁画まで、よくぞこれだけパリまで運んだものだと驚くような展覧会でしたが、チョット空き時間ができたので、やはりルーブル美術館へ出かけました。

そこでとてもおもしろい光景に出くわしたんです。スキンヘッドの若いアーティストが、大きなイーゼルを立てて、 あまり有名とはいえないイタリア・バロックの画家、ピエトロ・ベレッティーニの「ヤコブとレイバンの契り」という作品を模写していました。

大きな縦長画面の空の部分はカットして、人物の場面だけを原寸大で横長キャンバスに、しかもポリクロームの原画をモノクロームで、つまりグリザイユでコピーしていました。後ろで見ていると、この画家は盛んに指を使ってぼかしを入れているんです。

 

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根津美術館「唐絵」6

また島田先生は、「題辞、題詩が単に画図をみた印象、感想を述べるだけでなく、画図の主題と密接な関連があって、 画図の十分な理解のためにはその詩文の解釈が欠かせないとか、題跋の加わることが予期されるというような条件をおくことが必要であろう」と指摘しています。 さらに島田先生は、詩画軸...