それでは、梅尭臣と杜甫の詩に戯訳をつけて、張瑞図の「松山図」についてはお仕舞にすることにしましょう。
梅尭臣「猫を祭る」
<五白>というネコ飼ってから 本はネズミにかじられず
だが今朝<五白>は死んじゃった ご飯と魚をそなえたよ
水葬に付し心籠め 彼女の冥福いのったよ
かつてネズミをつかまえて 鳴きつつ庭をぐるぐると……
ほかの奴らもおどかして 追っ払おうとしたんだろう
オイラの舟に乗り込んで 来た時いらい夫婦のよう
貴重な乾飯[かれいい]ネズ公の 残飯食わずにすんだのも
彼女の働きあればこそ! 鶏[とり]や豚にもまさりたり!
「馬やロバなら役に立つ」「馬車なら楽ちん!」人は言う
分かっちゃねーなと嗤[わら]いつつ 哀悼の意を捧げよう
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