2021年5月23日日曜日

辻惟雄『日本美術の歴史』と沢村忠6

というわけで、『朝日新聞』で沢村忠さんの死亡記事に触れたとき、あの雄姿がよみがえるとともに、深く哀悼の意を捧げずにはいられませんでした。合掌

 ヤジ「そんなことはどうでもいいから、なぜ辻さんの名著と沢村忠なんだ?」

2007年、平凡社から、『別冊 太陽』<日本のこころ>150号特別記念号として『江戸絵画入門 驚くべき奇才たちの時代』という1冊を出したいので、監修をやってほしいというオファーがかかりました。

 もちろん喜んでお引き受けし、流派ジャンル別に構成することとし、6人の専門家に分担執筆をお願いしました。



 

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根津美術館「唐絵」8

   その山水はいわゆる辺角の景という構図になっています。画面の左上から右下に対角線を一本引いて、その左下に近景を描き、右上の余白に遠景を添えて遠近感を視覚化させています。 このような辺角の景は、中国・南宋時代の画院画家である馬遠や夏珪が好んで用いた構図法でした。ですから馬の...