やがて桜葉の神(後シテ)が現われ、神威を示しつつエレガントに舞うのですが、その様をうかがうべく「ノリ地」を引けば……
月も照り添ふ花の袖 月も照り添う花の袖 雪を廻らす神神楽の 手の舞ひ足踏み拍子を揃へ 声すみわたる雲の梯[かけはし] 花に戯れ枝に結ぼほれ 挿頭[かざし]も花の糸桜
つまり「右近」では、夜桜の心象がとても強いのですが、「桜車蒔絵小鼓胴」から僕が最初に直感したのは、まさに夜桜だったのです。バックの黒漆地が夜を暗示させるなどといえば、またまた牽強付会の説だと眉をしかめられるかな(笑)
この3点をもとに、持論である日本美術工芸中核論を披瀝していたら、またまた時間オーバーになってしまいました(笑)
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