中秋の独酌
もの寂しくて俺一人 玉壷の酒を酌んでいる
夜の情趣を江戸の地で 味わうヤツなど誰もいず
俗世で年取りゃ我が心 氷のように冷え切って
秋来りゃ空にはお月さん 光っているよただ一つ
白髪を照らす丸鏡 かかったようだよ大空に
赤羽川の川底に 沈んだごとき珠[たま]を愛づ
こんな素敵な中秋の 夜 町なかの友だちが
空を仰いで俺のこと 思い出してる? いや全然?
「僕の一点」は吉澤雪庵の「寒山拾得図」ですね。大きな絹本の掛幅 画 です。 右側の拾得 は岩を硯にして墨を摺り、左側の寒山は筆を右手に持って岸壁に文字を書こうとしています。拾得の後には、チョット羅漢のように見える豊干禅師が座って寒山の方を見ています。これを見てすぐ思い出すの...
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