2020年1月23日木曜日

アーティゾン美術館「見えてくる光景」3



もっとも、これにガーデンを加えて5つのGということもあるのですが、これはあれば望ましいといった副次的条件であって、都心のど真ん中にあるアーティゾン美術館にガーデンを求めることは所詮無理というものでしょう。

そもそもアーティゾン美術館の場合、基本的な4つは完全にして無欠といって不可なく、ガーデンの欠を補って余りあるものがあります。僕は公益財団法人・石橋財団の新美術館にかける意気込みを肌に感じながら、「コレクションの現在地」を心ゆくまで堪能したのでした。

「僕の一点」は、ヘンリー・ムアのリトグラフ作品「連作ストーンヘンジ」から選ばれた「バランスのとれたまぐさ石」と「光の裂け目」ですね。1973年の制作です。

0 件のコメント:

コメントを投稿

東京都美術館「田中一村展」2

一村ゆかりの地として、栃木、千葉、奄美が挙げられますが、本展覧会の開催地の上野も縁の浅からざる場所でした。大正 15 年( 1926 )、東京美術学校(現・東京藝術大学)へ入学するもわずか 2 ヶ月で退学。戦後は、東京都美術館が会場である公募団体展に何度も挑戦しますが入選すること...