この「ラウル・デュフィ展」にも出品されていて、代表作とたたえられるべき大作「黄色いコンソール」(1949年)もあったように思いますが、やはり忘れられないのは「赤いヴァイオリン」なんです。少なくともこの作品は、美術館よりも邸宅の方がふさわしいように感じられました。もっともそれは、むかし食べたものの方がおいしいように思うのと同じかもしれませんが……。
このほかにも本展には何点か大谷コレクションから出陳されていましたが、ちょっと残念なことに、鎌倉大谷記念美術館は現在休館中のようですね。デュフィとともに、これまた大好きな速水御舟の「林久寺堀外の道」がふたたび拝見できる日が、一日も早く来ることを願ってやみません。
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