2019年7月9日火曜日

静嘉堂文庫美術館「書物にみる海外交流の歴史」11


秦の始皇帝は学問や思想を弾圧して焚書を行なったわけですが、その秦をやっつけるために決起したのは、研究者や思想家である儒者じゃなく、書物なんか読まない劉邦や項羽だというのが実に愉快じゃ~ありませんか。

書物を焼いた煙消え 始皇の偉業も夢のあと

  空しく黄河と函谷関 宮殿跡を守りたり

  焚書の灰も冷めぬうち 反乱 山東から起こる

  決起したのは本読まぬ 劉邦・項羽で儒者じゃない

この漢詩はともかく、聞一多の手紙を読み直してみると、彼は詩集や詞集を古書の山のなかに含めていないような気もします。それならそれで、聞一多はやはり正しかったのだと断を下したいと思います。

ヤジ「聞一多先生のご高説はやはり正しかったのだと断を下す? オマエは一体自分が何様だと思っているんだ!!()

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