2019年5月13日月曜日

メトロポリタン美術館「源氏絵展」16


そのあと「館蔵品によるオランダ絵画名品展」を拝見しましたが、中心は何といってもレンブラントです。そのなかで最も深く心を動かされたのは、やはり有名な帽子を被った「自画像」でした。レンブラント54歳のときの作品です。じっと眺めていると、世の中にこんなすごい人間がいたというのに、俺は54歳のころ一体何をしていたんだろう、しかも彼は今の俺より10歳以上若く死んでいるんだと思うと、何ともいえない気持ちになってきました。と同時に、やはり俺は絵描きにならないでよかったとも思ったのです。「オイ河野! オマエはいったい誰と自分を比べているんだ‼」



しかし改めてキャプションを見た瞬間、先の胡玉昆筆「金陵勝景図」もこの「自画像」と同じ1660年の制作であったことに、ハッと気がついたのです。

こんな偶然があるでしょうか。ほとんど無数にある作品の中から、同じ年に中国とオランダで描かれた、まったく関係のない二つの絵画作品に、同時に心の高まりを覚えていたのです。これも一種のシンクロニシティでしょうか?

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