設えられたバー・カウンターをみれば、懐かしい銘酒「剣菱」があるじゃーありませんか。今日やると5連チャンになっちゃうので、心を鬼にしてソフトドリンクにしようと決めていましたが、思わず知らず「これを」と指差していました。少し口に含めば、昔やった剣菱と風味が違っています。ちょっと芳醇甘口になっているんです。あぁ、天下の剣菱も世の流行におもねっているのかとラベルを見れば、「超特撰 17.5度」と書かれています。
むかし飲んだのは、もちろん普通の剣菱だったでしょうから、きっとランクのせいなのでしょう。心に残る剣菱とはちがっていましたが、もちろんこれはこれで実にうまい!! 脇にあった立派な化粧箱を見れば、頼山陽と藤田東湖の漢詩が、墨痕淋漓と印刷されています。より一層心に沁みたのは、有名な山陽より東湖の方でした。例により戯訳で紹介することにしましょう。
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