2019年1月31日木曜日

静嘉堂文庫美術館「お雛さま展」1


静嘉堂文庫美術館「桐村喜世美氏所蔵品受贈記念 岩崎家のお雛さまと御所人形」<324日まで>

 いよいよ静嘉堂文庫美術館で「桐村喜世美氏所蔵品受贈記念 岩崎家のお雛さまと御所人形」展が始まりました。お雛さまと御所人形に代表される日本人形は、もっともすぐれた日本美のエッセンスです。少なくともその一つ、近代日本人形の最高傑作が皆さまのご来駕をお待ちしています。

お人形――それは私たちの姿を小さく形作った造形物です。そのオリジンは信仰や宗教に求められ、神聖にしておかすべからざる祈りの対象を、人間の形態に移し替えた象徴的造形です。それは「ひとがた」とか「かたしろ」とか呼ばれ、おまじないや身代わりなどにも使われました。

『広辞苑』に「人形」を求めれば、「紙・土・木などで人の形を模して作ったもの。古くは『ひとがた』といい宗教的な行事に用いられたが……」とあります。

0 件のコメント:

コメントを投稿

根津美術館「唐絵」5

とくに応永年間、熱狂的 に愛好されたので、応永詩画軸 などと呼ばれることもあります。 詩画軸のことを勉強するときには、必ず『禅林画賛   中世水墨画を読む』 ( 毎日新聞社 ) という本を手元に置かなければなりません。そして監修者である島田修二郎先生の論文「室町時代の詩画軸につい...