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2019年1月25日金曜日

不倫文化論3


たとえば、不倫温泉旅行を考えてみれば、それは確かに人間が自然に手を加えて形成する物心両面の成果です。そんなの牽強付会のコジツケじゃないかと言われるなら、不倫小説はどうでしょうか。

夏目漱石から渡辺淳一に至る不倫小説の歴史が文化であることは自明であり、不倫小説の基底に不倫そのものが存在したことも、これまた自明であるといってよいでしょう。近くにお住まいだった女性初の芥川賞作家・中里恒子先生の『時雨の記』こそ、これを証明する傑作中の傑作です。つまり、不倫は文化なのです。少なくとも、文化を生み出す一要素であることは疑いありません。

しかしこんなことを証明しようとするより、『広辞苑』が「道徳」を挙げている事実を指摘した方がよっぽど早いでしょう。この「道徳」には、明らかに「悪徳」も含まれているはずです。

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