2018年12月31日月曜日

嵯峨嵐山文華館「胸キュン!嵐山」5



その詩を読んでみると、僕の日中山水画美真比較論を実証してくれているようで、すごくうれしくなってしまいました。しかもその場所は嵐山亀山公園、嵯峨嵐山文華館のすぐ隣です。これを使わない手はないと、またまたマイ戯訳を、配布資料に参考資料として掲げることにしました。ちょっとバージョンアップして紹介することにしましょう。

 雨の嵐山再訪す 両岸の松青々と そこに桜が混じり咲く

 道が尽きれば高き山 突然として現われる

 澄んだ泉水流れいで 岩にぶつかり反射する

 雨降り深き霧のなか 雲間より日が差す刹那 景色はさらに艶[なまめ]けり

 世のもろもろの真理でも 求めるほどに模糊[もこ]とする

 だが模糊のなか偶然に 一点ひかりを見出せば 真にいよいよ艶けり

0 件のコメント:

コメントを投稿

出光美術館「トプカプ・出光競演展」2

  一方、出光美術館も中国・明時代を中心に、皇帝・宮廷用に焼かれた官窯作品や江戸時代に海外へ輸出された陶磁器を有しており、中にはトプカプ宮殿博物館の作品の類品も知られています。  日本とトルコ共和国が外交関係を樹立して 100 周年を迎えた本年、両国の友好を記念し、トプカプ宮...