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2018年4月19日木曜日

東京国立博物館「名作誕生」日本美術鑑賞への誘い5


残念ながら今回は、小林さんも僕も大好きな文人画が死角になっていますが、感情移入は文人画に対しとくに有効だと思います。このごろ僕は、「文人画を見るとき、賛なんか読むな。絵だけを見て感情移入を行なえ!」と叫んでいるんです。かの富岡鉄斎先生にどやされそうですが……。

そもそも本を読み、講演を聴き、ネットで調べてたくさんの知識を詰め込み、作品を見ながら「アァ確かにそのとおりだ」と納得するのは、人のいっていることを再確認しているだけで、自分の眼で見たことにはならないでしょう。

こんなことをいうと、「名作誕生」展のチャブ台返しみたいに聞こえるかもしれませんが、そうではありません。たとえばこの立派な展覧会カタログに目をとおし、今日の名講演会(!?)を聴き、あるいは会場のキャプションを読んでから作品を鑑賞することは素晴らしいことです。しかしここで天上から聞こえてくるのは、やはり山根先生のお声です。

「作品を見るときはそれまで学んだことをすべて忘れ、心をまっさらにして対峙せよ」

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荻生徂徠の賛酒詩がスゴクいい❣❣❣ 『荻生徂徠全詩』3<東洋文庫>饒舌館長ベストテン 6

  荻生徂徠「楽寿君侯の早春の高作 落梅花を賦す に 和し奉る」  花咲く梅の古き木の 東の宴席 曲水に  浮かぶ杯 美酒たたえ たけなわの春  映したり  風に花びらヒラヒラと 散るさまにふと興 覚 ゆ  一体いずこの笛の音に 誘われ飛んでゆくのやら