隈川雑詠五首の一
十里も続く清流の 藍も及ばぬ青さかな
その清流に張り出して 建った家々みんな住む
いまだ子供は舟と櫂[かい] 操ることはできないが
欄干から身を乗り出して 大人の真似する魚釣り
隈川雑詠五首の三
川辺にそびえる峰々よ 屏風絵みたいな素晴らしさ
競うがごとくどの家も 借景として見る連子越し
豪商少しも惜しまずに いかに黄金積んだとて
亀山の緑の絶景の 半分だって買えやせぬ
とくに応永年間、熱狂的 に愛好されたので、応永詩画軸 などと呼ばれることもあります。 詩画軸のことを勉強するときには、必ず『禅林画賛 中世水墨画を読む』 ( 毎日新聞社 ) という本を手元に置かなければなりません。そして監修者である島田修二郎先生の論文「室町時代の詩画軸につい...
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