2017年11月18日土曜日

静嘉堂文庫美術館「あこがれの明清絵画」9


09俳諧
順礼の宿とる軒や猫の恋    蕪村
から猫や蝶噛む時の獅子奮迅  屠龍(抱一)
猫の恋老松町も更けにけり   草城
色町や真昼ひそかに猫の恋   荷風
恋猫や蕎麦屋に酒と木遣節   春樹

10江戸川柳
猫好きも男の方は金がいり
   この猫とは芸者のこと。芸者といえば三味線、三味線といえば胴張りの猫皮だからです。
竹を書くからは猫ではないと見へ
引越の跡から娘猫を抱き
腹立を猫は背中に立てるなり
猫舌と長雪隠は旅のきず

0 件のコメント:

コメントを投稿

東京美術『日本視覚文化用語辞典』5

視覚文化――それは過去を凝縮した文化であり、現代を象徴する文化であり、未来を略奪する文化だ。日本は原始の時代から視覚文化のマホロバであり、すぐれた伝統はもちろん現代まで脈々と受け継がれている。それを世界へ向けて発信し、国境を越えて交信したい。そのための絶対的ツールとして出版された...