2017年4月14日金曜日

奈良国立博物館「快慶展」6


太田博太郎先生は「日本の建築は絵画的だ」と喝破されましたが、それを思い出しながら、僕は出口の方へ向かっていきました。かくのごとく、快慶の仏様は日本人の美意識にやさしく寄り添ったからこそ、この特別展の副題にあるとおり、日本人を魅了したのでしょう。

「僕の一点」は、如意寺所蔵の「地蔵菩薩坐像」です。如意寺は京都・宮津市にある真言宗のお寺で、その地蔵堂に安置されているそうです。

「僕の一点」に選んだのは、前のブログにアップしたとおり、3月に宮津市で「与謝蕪村生誕300年記念シンポジウム<再発見!与謝蕪村 その魅力と可能性>」が行なわれ、招かれてペーパーを読みに行ったので、それを思い出したからという極めて個人的な理由からです!? とはいっても、快慶と丹後宮津は深いえにしで結ばれていたそうです。

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