2025年1月1日水曜日

2025謹賀新年1

 

 明けましておめでとうございます。本年も「饒舌館長ブログ」をよろしくお願い申し上げます。

今年のマイ年賀状は、田中一村の傑作「初夏の海に赤翡翠あかしょうびん」(田中一村記念美術館蔵)をパクりました。去年、東京都美術館で「不屈の情熱の軌跡 田中一村展 奄美の光 魂の絵画」を見たとき、すごい画家だなぁ、俺には真似ができない生き方だなぁと感を深くするとともに、来年の年賀状はこの奄美一村でいこうと決めたからです。

はじめて田中一村を世に知らしめた中野惇夫さんの『アダンの画帖 田中一村伝』に添えられた年譜を見ると、一村が初めて四国、九州をスケッチしながら旅行し、種子島、吐カ喇列島まで足を延ばし、南海の自然に魅了されたのが昭和30(1955)47歳のときでした。今年は昭和100年ですから、奄美一村が誕生する直接の契機となったこの四国九州旅行から数えてちょうど70年の節目にあたっています。


0 件のコメント:

コメントを投稿

『漢詩花ごよみ』春9

  款冬花(蕗の薹 ふきのとう )――中唐・張籍「賈島に逢う」 遊楽原の青龍寺 たまたま見つけたフキノトウ   寺 出て漢詩を口ずさみ 歩めば沈む夕日かげ   都大路を一面に 白く染めたり名残り雪   馬蹄 ばてい パカパカここを去り どっかの飲み屋に繰り込もう ...