2024年8月27日火曜日

大木康『山歌の研究』4

 

ここでいつもの戯訳といきましょう。近体詩、つまり普通の漢詩のように字数が決まっているわけではありませんが、やはり七五調にしてみました。大木さんのすぐれた現代語訳を利用させてもらいながら、序章に引用されるきわめて印象的な二首「偸ぬすむ」と「笑み」、それから明代春画(春宮画)研究の資料としても使えそうな「春画」の3首を……。

 もしも男を作るなら オドオドなんかするんじゃない!!

 現場を見つけられたなら 私が罪をかぶります

 いっそお上の前に出て 両膝ついて正直に

言ってやりたい手を出した――のは私です!!まず初め


0 件のコメント:

コメントを投稿

サントリー美術館「NEGORO」12

   この狩場明神に導かれた弘法大師が、紀伊国境を流れる吉野川のあたりにたどり着いたとき出現したのが丹生明神です。丹生明神はその山域の地主神で、大師に高野の地を示して差し出したと弘法大師伝に書かれているそうです。 丹生明神はイザナギとイザナミの娘ともされる女神ですが、本図では十二...