2024年8月8日木曜日

出光美術館「日本・東洋陶磁の精華」6

 


主任学芸員・福留大輔さんが中心になって編集したカタログ解説によると、近代の日本ではこの長頸瓶に描かれる植物を葱の花に見立て、親しみを込めて「葱坊主ねぎぼうず」と呼び愛玩したそうです。三上次男先生も葱科の植物であろうとされています。

しかし、子供のころの思い出に残っている葱坊主とはかなり違っているので、ネット画像に「モンゴル 草花」と入れて検索をかけてみました。その結果一番近かったのは、黄色いキクでした。

それはブログ「還暦からのネイチャーフォト」<モンゴル砂漠旅植物編>に「ミズギクに似た花 ウランバートル郊外に多かった」としてアップされています。とくに長頸瓶正面の一番高く伸びた1本は、そのツボミによく似ているように感じられました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

山種美術館「桜さくらSAKURA2025」7

今回は奥村土牛の傑作「醍醐」がポスターのメインイメージに選ばれ、目玉にもなっているので、とくに土牛芸術に力を入れてしゃべりました。もちろん大好きな画家でもあるからです。 遅咲きの画家といわれる土牛は、一歩一歩着実に独自の土牛様式を創り上げていきました。人の真似できない真なる創造的...