2024年7月28日日曜日

出光美術館「日本・東洋陶磁の精華」1

出光美術館「出光美術館の軌跡 ここから、さきへⅢ 日本・東洋陶磁の精華――コレクションの深まり」<825日まで>

 すでにお知らせしましたように、出光美術館は帝劇ビルの建替え計画にともない、今年の12月をもって、しばらくのあいだ休館することになりました。皆さまを出光ギャラリーにお迎えする最後の1年は、4つの企画展によって出光コレクションの推し作品(!?)を鑑賞していただいています。

その第3弾は「日本・東洋陶磁の精華――コレクションの深まり」です。出光美術館日本・東洋陶磁コレクションは、創設者・出光佐三氏の審美眼に端を発するものですが、今やもっとも重要なジャンルを形成するに至っています。

 「僕の一点」は「白地緑彩草花文長頸瓶」ですね。中国・遼時代の缸瓦窯で焼成された作品です。缸瓦窯は内モンゴル赤峰せきほうにあった窯で、「こうがよう」とも「かんがよう」とも呼ばれているようです。 

0 件のコメント:

コメントを投稿

山種美術館「桜さくらSAKURA2025」7

今回は奥村土牛の傑作「醍醐」がポスターのメインイメージに選ばれ、目玉にもなっているので、とくに土牛芸術に力を入れてしゃべりました。もちろん大好きな画家でもあるからです。 遅咲きの画家といわれる土牛は、一歩一歩着実に独自の土牛様式を創り上げていきました。人の真似できない真なる創造的...