2024年5月28日火曜日

世田谷美術館「民藝」13

 

 今回もシンクロニシティが起こりました。417日、NHK文化センター青山教室の講座「魅惑の日本美術展 おすすめベスト6!!」で、この「民藝 MINGEI 美は暮らしのなかにある」を取り上げて紹介したのですが、その前日、たまっていた郵便物を整理すると『サントリー美術館研究紀要』第8号が出てきました。

開いてみると、学芸員の久保佐知恵さんが寄稿した論文「サントリー美術館所蔵の津軽こぎん刺しについて」が載っているじゃ~ありませんか。もちろん講座では、刺し子についてもしゃべることにしていましたが、久保さんのお陰で一夜漬けながら、パーフェクトな解説ができちゃったんです() このサントリー美術館コレクションは、弘前市出身の民族音楽&こけし研究家・木村弦三氏から寄贈されたものだそうで、僕はつぎの一節を読みながら、得もいえぬ心の高揚を覚えました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

山種美術館「桜さくらSAKURA2025」5

   桜と相性がよい文学は和歌でしょうが、漢詩だって負けてはいません。先に紹介した渡部英喜さんの『漢詩花ごよみ』に江戸末期に鳴った漢詩人・藤井竹外の七言絶句「芳野」が載っています。またまたマイ戯訳で紹介することにしましょう。   古き陵 みささぎ ――松柏 まつかしわ  つむ...