人間と自然がこれほどまでに芸術的なセンスで調和している国を、私は今まで見たことがない。
(西洋では)人間は自然を破壊して都市をつくり、景観を損ねるが、日本では人が手を加えた後も、自然はいっそう美しく耀くのだ。これは驚異的なことだ。
あふれるほど多様な品種があった時代は過ぎ去った。島国日本が、長期間にわたって平和と繁栄を享受し、芸術と伝統美を追求した江戸時代は、もはや過去のものとなったのだ。
もっとも本書には、日本人としてあまり知りたくない歴史的事実も、抜かりなく書かれているのですが……。
昨日紹介した李嶠の詩を読んでみると、「扇影」というのは扇の輝きとかきらめく光の意味みたいですね。そこで僕は「扇影飄」を「白扇 はくせん みたいに翻 ひるがえ る」と訳してみたのですが、「影」を「物陰」の意味に取ると、「衣香」とまったく響き合わなくなっちゃうでしょう。 ついでに...
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