もう少し薩都刺の詩を知りたいなぁと思ったら、前野直彬先生の『中国古典文学大系19 宋・元・明・清詩集』に25首も載っていました。その「酔歌行」はいわゆる擬古楽府ですが、薩都刺が科挙に合格する前の不遇時代に詠まれた詩だそうです。
 薩都刺「酔歌行」1
草ボウボウの金谷園きんこくえん お腹 空すかしていた韓信かんしん
  詩人ばかりが貧乏と 決まっちゃいないさ昔から
  ラッキー!! 今朝は酒がある ともかく貴兄と乾杯だ
  明日もあるかは分からない 天の運命さだめにお任せだ
最近、傅益瑶さんと知り合いました。傅益瑶さんは僕も大好きな傅抱石画伯のお嬢さんです。1979年日本へ留学し、東京藝術大学で平山郁夫先生に師事されました。やがて水墨画を中心に大寺院の障壁画を製作するとともに、日本のお祭りをライトモチーフに選び、また芭蕉や一茶の俳句をイメー...
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