もう少し薩都刺の詩を知りたいなぁと思ったら、前野直彬先生の『中国古典文学大系19 宋・元・明・清詩集』に25首も載っていました。その「酔歌行」はいわゆる擬古楽府ですが、薩都刺が科挙に合格する前の不遇時代に詠まれた詩だそうです。
薩都刺「酔歌行」1
草ボウボウの金谷園きんこくえん お腹 空すかしていた韓信かんしん
詩人ばかりが貧乏と 決まっちゃいないさ昔から
ラッキー!! 今朝は酒がある ともかく貴兄と乾杯だ
明日もあるかは分からない 天の運命さだめにお任せだ
鰭崎君(英朋)が画いたのは、この増補の「恵の花」英泉挿絵入の分で、まだ北廓に内芸者でいた米八が、向島の田舎家で、恋中の丹次郎との媾曳 あいびき に、障子を開けて庭先の梅の莟を口に含む。よく人の知る婀娜たる画面をよく格を保って写し得た。(略) 今、こうして時を隔てて烏合会のこと...
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