2024年2月18日日曜日

東京国立博物館「本阿弥光悦の大宇宙」5

 

しかし一歩会場に入ったら、そんなことにとらわれる必要は毛頭ありません。一瞬で心惹かれた作品だけを、自分の眼で見つめ、自分の心で感じればいいんです。そもそも光悦芸術と法華信仰の関係なんて、実証することは不可能なんです。寅さんなら、「それを言っちゃ~おしまいよ」と言うかもしれませんが()

僕が訪れた日は、割とゆっくり拝見することができました。しかし、もっと多くの美術ファンに見てほしいなぁと思わずにはいられませんでした。いま「琳派」は大変人気がありますから、内容はそのままにして「琳派と本阿弥光悦」とタイトルだけを変えれば、もっとキャッチーになったでしょう。それじゃ~羊頭狗肉じゃないかと非難されるなら、テニオハを変えて「琳派の本阿弥光悦」とか「琳派は本阿弥光悦!!」はどうでしょうか? けっして嘘じゃ~ないんですから()

0 件のコメント:

コメントを投稿

東京国立博物館「江戸☆大奥」7

  そして明治 20 年代を迎えると、早くも富国強兵による近代化に成功した自国に、多くの国民が自信と矜持を抱くようになりました。それと日清戦争がまったく無関係であるはずはありません。 そうなると旧弊としてあれほど否定したはずの江戸時代を、誇るべき歴史の 1 ページとしてながめ...