2023年12月10日日曜日

北原白秋『明治大正詩史概観』3

 

そのうち独断的書評を書くことにして、今回「饒舌館長ブログ」に過日求めた北原白秋の『明治大正詩史概観』をアップしたのは、その巻末にジャスト85年前の今日、市川秀という方がペン書きした跋文があったからです。

しかし単なる書評なんかじゃなく、チョット胸が熱くなるような跋文です。きっと本書を読んで感を深くし、また種々考えるところがあり、市川氏はこれを書かずにはいられなかったのでしょう。1938年は昭和13年、日中戦争の2年目、国家総動員法が成立した年です。日本とソ連の軍隊が衝突した張鼓峰事件もこの年でした。無関係ながら、僕が生まれる5年前の話です(!?)

皇軍連勝の而して我が病苦の為に、依然とし意味なき生活を余儀なくせられし。昭和十三年はやがて去らんとす。病気回復の機運見え初めしを歓ぶ。一九三八・十二・十

*「饒舌館長ブログ」では、お元気な方はすべてさん付けにし、鬼籍に入られた方のみ先生とお呼びすることにしています。失礼の段、お許しください。

0 件のコメント:

コメントを投稿

今や北斎・広重とともに「風景版画の3H」とたたえられる川瀬巴水を中心とする新版画展が三菱一号館美術館で開催中です!! 4

確かに渡邊庄三郎が目指した新版画は、旧型に囚われず、画家の個性を発露させた芸術品で した 。しかし 僕は、そこに 江戸の 美意識、さらにいえば伝統的な日本人の 美的 感性が色濃く反映しているように 感じて きました 。 その理由の一つ が 、 22歳までは江戸時代 に生きた 清親...