それでは『和漢朗詠集』酒部漢詩の戯訳を始めますが、なかには『和漢朗詠集』の引用句だけじゃ~なく、全部を訳した詩もあります。
公乗億「友の大梁に帰るを送る賦」
新豊県の酒の色 ひんやり鸚鵡盃おうむはいのなか
長楽宮の歌声は 笙しょうとハモッてむせんでる
白楽天「酒功賛并びに序」
建威将軍 晋代の 劉伯倫りゅうはくりんは酒好きで
酒をたたえる酒徳頌しゅとくしょう かつて作って伝えたり
唐の太子の賓客の 白楽天も酒好きで
酒の効果を称誉する 酒功讃しゅこうさん詠み劉を継ぐ
人はだれしもこの幸福な島国で、春、とくに桜の季節を京都や東京で過ごすべきだ。その季節には、思い思いに着飾った人々が、手に手をたずさえ桜花が咲き乱れる上野公園をはじめ、すべての桜の名所に出掛けてゆく。彼らはその際、詩作にふけり、自然の美と景観を賛美する。……世界のどの土地で、桜の季...
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