大阪市立美術館は、東京・京都に次ぐ日本で三番目の公立美術館として、昭和11年(1936)5月に開館しました。
多くの人々の支援によって築かれた約8500件のコレクションは、日本・中国の絵画、書蹟、彫刻、工芸など多岐にわたり、時代も紀元前から近代までと実に多彩です。また、関西を中心に活躍した財界人たちのコレクションをまとめて所蔵する点にも特徴があります。美術館の建つ天王寺区茶臼山の地も元は住友家本邸があった場所で、庭園(慶沢園)とともに大阪市に寄贈されました。
視覚文化――それは過去を凝縮した文化であり、現代を象徴する文化であり、未来を略奪する文化だ。日本は原始の時代から視覚文化のマホロバであり、すぐれた伝統はもちろん現代まで脈々と受け継がれている。それを世界へ向けて発信し、国境を越えて交信したい。そのための絶対的ツールとして出版された...
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