2022年6月8日水曜日

追悼ステファン・アディス先生10

 

アディス先生は、山中信天翁、村瀬太乙たいいつ、土井聱牙ごうが3人を取り上げ、「文人芸術の隆盛を表わすと同時に、秋に咲く最後の花のように、その終わりの時が巡って来つつあることを次げる兆しでもあったのである」と、美しいレクイエムを捧げています。

『幕末・明治の画家たち』は、僕にとっても忘れることができない一書です。長い執筆活動のなかで、ほとんど唯一といってもよい近代画家試論――「高橋由一 江戸絵画史の視点から」という拙文が載っているからです。

しかし今となっては、それ以上に思い出深い本となりました。尊敬するアディス先生の論考と一緒に、私論が収録されている本なんですから……。

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さらに「逢へらくは玉の緒しけや恋ふらくは富士の高嶺に降る雪なすも」というバージョンもあるそうです。つまり「あの子と逢う間の短さは玉の緒ほどにも及ばないのに、別れて恋しいことは、富士の高嶺に降る雪のように絶え間ないよ」となりますが、これじゃ~本展示とまったく関係なき一首になってしま...