2022年4月29日金曜日

下川裕治『「おくのほそ道」をたどる旅』9

 

 一昨年でしたか、五木寛之さんのベストセラー『大河の一滴』(幻冬舎)を「饒舌館長」にアップしたことがあります。下川さんも高校時代、五木寛之をよく読んだそうですが、この話も下川流ユーモアがオトガイを解いてくれます。

そのなかに『にっぽん漂流記』(文藝春秋)という本がある。編集部のMさんやY青年が登場する。たまたま立石寺を訪ねている。曾良日記の引用もある。立石寺に向かう前、編集部のMさんがコピーしたのだろう。曾良のような存在なのだ。その旅では天童温泉に泊まり、四人の芸者を呼んでいる。その費用はすべて出版社もちなのだ。信州の松本で高校に通っていた僕は、

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