2021年1月24日日曜日

追悼 清水義明先生1

 


 米国・プリンストン大学名誉教授の清水義明先生が、120日、オレゴン州・ポートランドのご自宅でお亡くなりになりました。1936年のお生まれですから、84歳か85歳でしょう。先生はアメリカにおける日本美術史研究のトップランナーでした。そのアメリカで、いま日本美術史研究者として大活躍中のアンドリュー・ワツキーさんと、ユキオ・リピットさんから、悲しみのメッセージが相次いで入りました。

先生とはずいぶん早くにお会いしたように思いますが、何かの国際シンポジウムだったでしょうか。しかしもっとも強く印象に残っているのは、19927月、ベルリン国際会議場で行なわれた国際美術史学会(CIHA)会議です。そのアジア美術セッションを企画してほしいと頼まれた僕は、時間も4時間と限定されていたので、思い切って日本美術史にしぼることとしました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

山種美術館「桜さくらSAKURA2025」7

今回は奥村土牛の傑作「醍醐」がポスターのメインイメージに選ばれ、目玉にもなっているので、とくに土牛芸術に力を入れてしゃべりました。もちろん大好きな画家でもあるからです。 遅咲きの画家といわれる土牛は、一歩一歩着実に独自の土牛様式を創り上げていきました。人の真似できない真なる創造的...