米国・プリンストン大学名誉教授の清水義明先生が、1月20日、オレゴン州・ポートランドのご自宅でお亡くなりになりました。1936年のお生まれですから、84歳か85歳でしょう。先生はアメリカにおける日本美術史研究のトップランナーでした。そのアメリカで、いま日本美術史研究者として大活躍中のアンドリュー・ワツキーさんと、ユキオ・リピットさんから、悲しみのメッセージが相次いで入りました。
先生とはずいぶん早くにお会いしたように思いますが、何かの国際シンポジウムだったでしょうか。しかしもっとも強く印象に残っているのは、1992年7月、ベルリン国際会議場で行なわれた国際美術史学会(CIHA)会議です。そのアジア美術セッションを企画してほしいと頼まれた僕は、時間も4時間と限定されていたので、思い切って日本美術史にしぼることとしました。
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