2020年11月19日木曜日

『國華』1500号❣❣❣5

 

ついに1500号に達した『國華』は、「日本・東洋美術の伝統」という記念特輯号として編輯されました。まず辻惟雄さんの「日本美術の特質について――かざり、あそび、アニミズム」と、高階秀爾さんの「『源氏物語』の女たち」という巻頭論文から始まります。我らが美術史界の重鎮――というより、現在も日本美術史界のオピニオン・リーダーであり続けるお二人は、『國華』の編輯委員としても長い間活躍されました。

これに続いて、10人の編輯委員がそれぞれ、随論や作品解説を寄稿しています。「随論」というのは、70年にわたって『國華』編輯にたずさわり、現在の『國華』に育て上げた水尾比呂志さんが、随筆と論文を綯い交ぜにした文章に名づけたもので、僕もよく使わせてもらっています。


0 件のコメント:

コメントを投稿

鎌倉国宝館「扇影衣香」9

  先日、 鏑木清方記念美術館の「あの人に会える! 清方の代表作<築地明石町>三部作」展で井手誠之輔 さん にお会いしたことをアップしました。その井手さんが、この「扇影衣香」展カタログに、「総論 絵から見た鎌倉の美術と東アジア世界――人と仏――」という巻頭論文を寄稿しています。 ...