2020年9月28日月曜日

五木寛之『大河の一滴』4

そんな快挙を成し遂げられたのは、『大河の一滴』が時代に流されながらも、しかし万古不易のように「私はここに立つ」という「吹っ切れた」硬派の矜持が貫かれているからだと、姜さんは指摘しています。まさに正鵠を射るものでしょう。

ニーチェは「万人向きの書物は常に悪臭を放つ書物である」といったそうです。しかし本書は、五木さんの「一生に一度ぐらいは自分の本音を遠慮せずに口にしてみたい、という身勝手な願望」が、万人から迎えられたのです。読み方によっては危険思想や毒さえ含んでいます。本来「万人向きの書物」ではありません。

だからこそ悪臭を放すどころか、読んでいてとても気持ちがいいのです。またよく腑に落ちるのです。というよりも、僕の考え方とほとんど同じだといってよいかもしれません。たとえば次の一節など、いつも僕のいっていることとよく一致しているように思いますが、やはり五木寛之さんが言うと、人生哲学へと昇華するのです。

ヤジ「五木先生とオマエを比べたりするな!!

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

北斎をネタにした斬新な見方の浮世絵版画展が今すみだ北斎美術館で開催中❣❣❣9

      「 春道列樹 はるみちのつらき × 李白」は 対自然 驚愕ペアです。列樹は 平安前期の公家歌人、「百人一首」に採られる「山 川 やまがわ に風のかけたるしがらみは 流れもあへぬもみぢなりけり」が代表歌です。「詩哥写真鏡」 の <春道のつらき>もこの和歌に よると言われ...