いま美術雑誌を出版することには、ものすごい苦労がともないます。個人で醍醐書房を立ち上げ、企画出版を継続していらっしゃる原田さんに、どのようなオマージュを捧げたらよいのでしょうか。尊敬の念とともに、心から感謝の辞を贈りたいと思います。
『須田記念 視覚の現場』は、去年「祝賀復刊記念号」に続いて、第1号が刊行されました。求められるままに僕は、「ヌードと春画」というエッセーを寄せました。
ちょうど同じころ、中国美術学院で開かれる国際シンポジウム「歴史と絵画」に招待されたので、かつて横浜美術館で特別展「ヌード」を見たときの感慨を取り入れながら、「黒田清輝の写実と天真」というペーパーを用意していたからです。というよりも、どのようなテーマでも、自由に書いてもらって結構だという原田さんのお言葉に甘えたのです。
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