2019年11月17日日曜日

京都国立博物館「佐竹本三十六歌仙絵」3



僕は「斎宮女御」が鈍翁のあと日野原家に移り、その後ずっとそこにあるものと信じ込んでいましたので、「今回は日野原さんも出し惜しみをしたんだなぁ」と思ったんです。しかし見終ってから、ミュージアムショップで大枚3000円と豪華カタログを交換し、巻末にある移動一覧表を見ると、早く日野原家を出たらしく、現在の所有者はただ(個人)となっていました。

もちろん前に見たことがあるので、おしゃべりトークでは「斎宮女御」も使うつもりですが、今回よく鑑賞することができた「坂上是則」を中心にしようと思ったことでした。

10年ほど前、茶の湯同好会の会誌『茶の湯』に、「近代数寄者に愛された画家たち」と題して、1年間エッセーを連載したことがあります。その第1回には、佐竹本「三十六歌仙絵」の筆者にアトリビュートされてきた「藤原信実」を選びました。もちろんこれは伝称に過ぎず、信じている研究者など一人もいないのですが、数寄者に愛されたことは事実です。というよりも、「画家たち」と銘打った以上、どうしても固有名詞を出す必要があったのです(笑)


0 件のコメント:

コメントを投稿

今や北斎・広重とともに「風景版画の3H」とたたえられる川瀬巴水を中心とする新版画展が三菱一号館美術館で開催中です!! 17

   三菱一号館美術館「トワイライト、新版画――小林清親から川瀬巴水まで」を内覧会で見せてもらったあとで、 いま饒舌したような 巴水風景版画 サウダーデ 観 が 心に 浮かんでき た ん です。もちろん会場で作品を前にしたときは、ただいいなぁと ながめるだけでしたが……。    ...