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2019年2月2日土曜日

静嘉堂文庫美術館「お雛さま展」3


 だからこそ静嘉堂文庫美術館を発展させた三菱第4代社長・岩崎小弥太は、人形師として世にうたわれた5世大木平蔵に、後世に残るお雛さまを作ってもらおうとしたのです。孝子夫人も夫の還暦をことほいで、同じ作者に木彫彩色御所人形の制作を依頼したにちがいありません。お二人は力を合わせて、さらに時代をさかのぼる雛人形を蒐集したのでしょう。そこに心底からの祈りや願いが込められていたことは疑いありません。

このお雛さまは、いつのころか故あって散逸することになりましたが、また一つずつ心を尽くし、呼び集めてくださったのが桐村喜世美さんです。桐村家は江戸時代から丹波漆の集荷と卸売りを家業としてきた福知山の名家、ここに嫁いだ喜世美さんは、日本人形の素晴らしさに目を開かされ、心血を注いでコレクションにつとめ、茂照庵と名づけた美術館でこれを公開展示されてきました。

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