2018年2月12日月曜日

出光美術館「色絵」2


しかし、楽しませくれるだけではありません。日中比較美術史の観点からも、実に興味深い展覧会だといわなければなりません。会場に足を踏み入れれば、すぐ眼に飛び込んでくる「色絵熨斗破魔弓文皿」(サントリー美術館蔵)や「色絵松竹梅文大皿」(出光美術館蔵)から、柏木さんの解説を聞きながら一つずつ見ていきました。

はじめは「いいなぁ」「すばらしいなぁ」という感嘆だけだったのですが、やがてこれこそ日本のやきものなんだという確信めいたものに、高まっていく心の変化を感じたのです。

その対極には、中国・宋代の白磁や青磁、影青(青白磁)といった単色釉のやきものがありました。あるいは、元代や明代の青花(染付)でした。その染付はともかく、白磁や青磁では、日本はとても中国にかなうものではありません。そもそも我が国には、まともな白磁や青磁などなかったという方が正しいでしょう。


0 件のコメント:

コメントを投稿

北斎をネタにした斬新な見方の浮世絵版画展が今すみだ北斎美術館で開催中❣❣❣10

    「李白」の方は、彼が詠ん だ連作 「廬山の瀑布を望む」 の一首 を絵画化したものです。 NHK青山文化講座では、中国語の暗唱をやって拍手を強要しましたが ( ´艸`) 、 ここでは マイ戯訳で……。    日に照らされる香炉峰 たなびく霞は紫だ    はるか向こうに川が見...