画歴の初期に一蝶が「地蔵菩薩像」を描いているという事実は、とてもおもしろいと思います。この作品でも地蔵菩薩は少年のように表現されていますが、一蝶風俗画に感じられる子どもに対する優しく温かい眼差しと、明らかに共鳴しているからです。
2017年春、奈良国立博物館で特別展「快慶 日本人を魅了した仏のかたち」が開かれました。すばらしいキューレーションによる空前絶後の快慶展でした。
「僕の一点」に宮津・如意寺の「地蔵菩薩坐像」を選んで、「饒舌館長ブログ」に私見を述べましたが、その一部をアップさせてもらうことにしましょう。詳しく知りたい方は、このブログの方をご覧ください。同じ趣旨のエントリー「小澤優子文化交流サロン「『稚児大師』にこめられた日本人の感性をひもとく」もおススメです(!?) こちらには『今昔物語』からモース、ルース・ベネディクトまで参考資料も引用してあります。もちろん極めて恣意的選択ですが(笑)
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