藤原公任(966~1041)の撰による588首の漢詩句と216首の和歌からなる『和漢朗詠集』を、当時、大陸から舶載された華麗な唐紙に、金銀泥による大和絵風の下絵を加え、漢詩と和歌を対照的な書風で書写した巻子の一部。仮名の大胆かつ軽快な書風や漢字の穏和な行書体、唐紙の装飾が見所である。
「太田切」2巻のうち、上軸は『和漢朗詠集』下巻の冒頭「風 雲 晴……」に始まり「酒」までを収録、下軸も同じく下巻の「交友」から巻末の「……恋 無常 白」までを収める。
人はだれしもこの幸福な島国で、春、とくに桜の季節を京都や東京で過ごすべきだ。その季節には、思い思いに着飾った人々が、手に手をたずさえ桜花が咲き乱れる上野公園をはじめ、すべての桜の名所に出掛けてゆく。彼らはその際、詩作にふけり、自然の美と景観を賛美する。……世界のどの土地で、桜の季...
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