2022年7月4日月曜日

宝塚「めぐり会いは再び」8

 

そのほか、舞踊や音楽の重視、バッチリメークに至るまで、宝塚歌劇は歌舞伎の美意識を色濃く継承しています。しかし、小林逸翁が宝塚少女歌劇を構想したとき、歌舞伎を参考にしたとは思いません。参考にしたのは欧米のオペラやミュージカルであり、それをもとにした白木屋少女音楽隊であったにちがいないのです。だからこそ「少女歌劇」であって、「少女歌舞伎」じゃ~ありませんでした。

ところが、日本で生まれ育った逸翁は、知らず知らずのうちに、より一層深く馴染んでいた歌舞伎、言ってみればDNA化していた歌舞伎の影響を決定的に受けてしまったのではないでしょうか。しかし、逸翁が意識的に排除した歌舞伎の魅惑的美がありました。それは歌舞伎のエロティシズム――好色性でした。


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さらに「逢へらくは玉の緒しけや恋ふらくは富士の高嶺に降る雪なすも」というバージョンもあるそうです。つまり「あの子と逢う間の短さは玉の緒ほどにも及ばないのに、別れて恋しいことは、富士の高嶺に降る雪のように絶え間ないよ」となりますが、これじゃ~本展示とまったく関係なき一首になってしま...