先に遊女歌舞伎にもっとも近いと書きましたが、実際に観ると、宝塚歌劇は歌劇とかミュージカルというより、これは歌舞伎だという感を深くしました。歌舞伎のDNAが濃厚に受け継がれているんです。
第一に出演者が一つの性に限定されています。歌舞伎は阿国歌舞伎に端を発し、遊女歌舞伎→若衆歌舞伎→野郎歌舞伎と発展し、現在の歌舞伎は野郎歌舞伎の伝統を引いているわけですが、男女いずれにしろ単一の性によって演じられてきました。宝塚歌劇は初めから女性という単一の性に限定してきたわけです。
サントリー美術館特別展「幕末土佐の天才絵師 絵金」は、NHK青山文化講座「魅惑の日本美術展」で取り上げ、また「饒舌館長ブログ」でも紹介したところですが、残り10日間ほどになりました。そのカタログに興味深い論文が載っていることもお知らせしましたが、合わせ見るべき本に、この...
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