2021年8月29日日曜日

サントリー美術館「ざわつく日本美術」18

しかしこれは、いつもの妄想と暴走ではありません。陶淵明には「子を責む」というよく知られた五言詩があるからです。またまた戯訳で……。

  左右の鬢[びん]は白くなり 肌の色艶[いろつや]衰えて……

  5人いるけど男の子 勉強嫌いがそろってる

  舒君はすでに16歳 前から無類のなまけもの

  宣君まもなく15歳 学問なんか見向きもせん

  雍君 端君 13歳 6たす7も分からない

  通君9歳すぐなのに おやつをねだってばかりいる

  これもオイラの運命か それなら酒でも飲むとしよう

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

山種美術館「桜さくらSAKURA2025」5

   桜と相性がよい文学は和歌でしょうが、漢詩だって負けてはいません。先に紹介した渡部英喜さんの『漢詩花ごよみ』に江戸末期に鳴った漢詩人・藤井竹外の七言絶句「芳野」が載っています。またまたマイ戯訳で紹介することにしましょう。   古き陵 みささぎ ――松柏 まつかしわ  つむ...