しかしこれは、いつもの妄想と暴走ではありません。陶淵明には「子を責む」というよく知られた五言詩があるからです。またまた戯訳で……。
左右の鬢[びん]は白くなり 肌の色艶[いろつや]衰えて……
5人いるけど男の子 勉強嫌いがそろってる
舒君はすでに16歳 前から無類のなまけもの
宣君まもなく15歳 学問なんか見向きもせん
雍君 端君 13歳 6たす7も分からない
通君9歳すぐなのに おやつをねだってばかりいる
これもオイラの運命か それなら酒でも飲むとしよう
意気揚々たる出陣影にもかかわらず、いささかの哀愁が漂っているのは、母富子のいとし子を思う情に、画家正信が感じ入ったためだというのは赤松俊秀先生の卓見でした。若くして没した悲劇の君主であるオスマン 2 世と義尚は、豊かな教養においても軌を一にしていたようです。 真横からとら...
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