2025年7月14日月曜日

太田記念美術館「鰭崎英朋」14

 

確かに鰭崎英朋は今それほど有名じゃ~ないかもしれません。しかしそれがどうしたというのでしょう。この感動的な泉鏡花『続風流線』の口絵1枚を遺しただけでも、英朋が生きた証しはたしかにあるのだと思います。ましてやかくも充実した「鰭崎英朋展」が、日本を代表する浮世絵美術館の太田記念美術館で開かれているんです。英朋は昭和43年(196888歳で亡くなりましたが、以て瞑すべしです。

逗子市立図書館には「逗子ゆかりの作家」というコーナーがあります。数年間ですが、逗子に住んでいた泉鏡花の『鏡花全集』(岩波書店)はここに収められています。『続風流線』を含む第8巻を借りてきた僕は、その夜カタログの口絵をながめながら『続風流線』をざっと読んで、英朋に杯を献じるつもりでした。

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  余美術史學なる學問を専攻せり。就中我國の近世繪畫を専門分野とす。仍 て 小島烏水氏の名著『浮世繪と風景畫』『江戸末期の浮世繪』等は大學時代より親炙せり。之を一讀、氏の豊饒なる美的感性に駭目せざる者、孰れにか在らん。巨いなる直感の羽翼を以て、錯綜せる浮世繪の峯嶺上を悠々と飛翔せ...