2024年10月24日木曜日

サントリー美術館「英一蝶」11

 

そんなことはないと思います。ほんのわずかな中国旅行の体験からいえば、路傍の小僧地蔵を見たことは一回もありません。しかし日本では、涎掛けをつけられ、帽子を被らされた小僧地蔵を容易に目にすることができます。事実、我が家の近くの三角公園にも鎮座ましましています。これまた清水邦彦さんによると、政教分離を原則とする我が国でも、公有地にお地蔵さんをまつることは合憲とされているそうです。

これほどまでに我が国では、地蔵信仰――とくに小僧地蔵信仰が広く行きわたっているのです。たとえ地蔵信仰や小僧地蔵信仰のオリジンが中国にあるとしても、その普及は日本独特の宗教現象だといってよいでしょう。


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さらに「逢へらくは玉の緒しけや恋ふらくは富士の高嶺に降る雪なすも」というバージョンもあるそうです。つまり「あの子と逢う間の短さは玉の緒ほどにも及ばないのに、別れて恋しいことは、富士の高嶺に降る雪のように絶え間ないよ」となりますが、これじゃ~本展示とまったく関係なき一首になってしま...