市河寛斎「北里歌」
夜明けの雲が窓の外 垂れ込め雪が霏々ひひと降る
君をやさしく引き止めて 忘れさせたの里心
赤土あかつち焼きの手あぶりの 灰に炭火を埋うずめたら
も一度 朝酒 温めて 守ってあげましょ 寒さから
目出度い雪が彼方まで 驚くほどに降り積もり 目出度い雲が天上の 果てまで暗く してる けど 地上はまるで満月の 夜かと疑う明るさで 山には白雲 棚引いて きらめく朝日を 浴び てる よう 舞うがごとくに降る雪は ひらひら 散って...
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