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2019年2月28日木曜日

そば太田 5


そういえばあの台風はひどかったし、ぜひやりたいという後継者もいないまま、閉鎖することになったのではないでしょうか。台風はしかたないとしても、こうして良心的な食材店がまた一軒、我が日本から消えていってしまったわけです。以前、秋田でもときどき聞いたような話ですが、これも世の流れというヤツで、どうしようもないことなのでしょうか。

仕方がないので、春菊天うどんを関東風汁でご馳走になりましたが、メニューを見ると、お酒はもちろん、砂肝やタコ天や唐揚げなど、美味しそうなツマミもありまです。いざとなれば、天抜きも作ってもらえるのではないでしょうか――路麺店じゃ無理かな? いや、路麺店といっても、ちゃんと椅子のあるお店だから大丈夫かな? それはともかく、今度はぜひ夕方にでも見舞いに来ようと思いつつ、國華社に向ったことでした(!?) 

2019年2月27日水曜日

そば太田 4


オススメは「じゃこ天そば」「じゃこ天うどん」で、デッカイじゃこ天が一つ、ドーンと乗って出てきます。必ずこれを食べることにしていたのですが、この間も今日も、券売機の「じゃこ天」に白いテープが貼られています。やはり人気メニューのため、すぐ売り切れちゃうのかなと思ってご主人に訊いてみました。

すると、長いあいだ広島の小さな製造所から仕入れていたけれども、そこが去年の台風でひどくやられ、ついに廃業してしまったので、残念だけれども出せなくなってしまったとのことでした。それじゃーほかから仕入れれば、問題ないんじゃーないのと僕がいうと、あんなに大きくて、美味しくて、しかも安いじゃこ天はなかなかほかにないという答えでした。

2019年2月26日火曜日

そば太田 3


「そば太田」の最寄り駅は、都営地下鉄浅草線・西馬込駅――その南口改札を出ると、「食事処 そば・うどん」と書かれた大きな緑色の看板が目に飛び込んできます。券売機で食券を買うような、いわゆる路麺店ですが、うれしいのは、関東風と関西風のだし汁が用意されていて、好きな方を選べることです。ちなみに、電話番号は03-5709-3901ですが、予約なんかしなくたって大丈夫だと思います(!?)

それに加えて店内に流れる音楽が、なつかしいグループ・サウンズやニュー・フォークだというのも特筆大書に価するところで、しばし「プレーバック青春」といった気分に浸らせてくれます。今日は何年かぶりで、かぐや姫の「神田川」と、ウィークエントの「岬めぐり」を聞き、セブンティーズへ、つまり僕的にいえば東京国立文化財研究所時代へ舞い戻ったことでした。

2019年2月25日月曜日

そば太田 2


お袋は5年ほど前から、むかし文士村で有名だった大田区馬込の老人ホームに入っています。100歳になった人間に、純銀杯なんか贈っても無駄といえば無駄ですが、やはりエセ銀杯じゃーねー。むしろ星の王子さまが言ったように、「いちばん大切なことは目に見えない」のですから、安倍首相には、100歳に達した国民を💛で祝っていただくだけの方がいいのではないでしょうか。

そもそも、洋銀杯に替えることによって浮く予算など、本当に微々たるものでしょう。それに<純銀杯>であれば、「大黒屋」や「大吉」、あるいは「おたからや」で買い取ってもらえるにちがいありません――やはり本音が出ちゃったかな(!?)

お袋も最近はさすがにちょっと弱ってきましたが、ありがたいことに、まだまだ元気で毎日を送っています。ときどき僕は昼前に見舞いに行き、「そば太田」でそばかうどんのランチをとり、静嘉堂か國華社に向うことにしています。

2019年2月24日日曜日

そば太田 1


 僕のお袋は去年100歳を迎え、阿倍晋三首相からお祝いの銀杯を拝領しました。以前は<純銀杯>だったそうですが、もう100歳なんて目出度くもなんともなくなり、「老人は死んでください国のため」という川柳が詠まれるご時世のせいか、あるいは国家財政不如意のせいか、はたまた上に立つ日本人がせこくなったせいか、3年前からエセ銀杯になっちゃいました。

裏に<純銀>ならぬ<準銀>と刻印されているので笑っちゃいましたが、よく見ると「洋銀」でした。聞いたことがない言葉なので、『広辞苑』を引いてみると、「合金の一。銅5070パーセント、ニッケル530パーセント、亜鉛1030パーセントを配合した合金。柔軟性・屈曲加工性・耐食性に富み、銀白色の美しい光沢がある。装飾器具・電気抵抗線・バネ材料に用いる。洋白」と書いてありました。

2019年2月23日土曜日

水田宗子編『比較メディア・女性文化研究』8


水田さんが名前を挙げる桑原武夫氏には、「現代詩第二芸術論」という「俳句第二芸術論」の続編があります。尊敬する桑原氏とはいえ、この見方には反対ですが、和歌が好きな僕には、どうしても定型詩の方が好ましく感じられてしまうのです。たとえばこの『詩集』でも、「<くちなし>の巻 佐川亜紀との四行連詩」の方に惹かれちゃうのですが、やはりこれも現代詩の何たるかがまったく分かっていないためなのでしょうか?

 昨日は白かったのに 今日はもう土色
  狡猾なくちなし
  時の先回りをして
  死をやり過ごそうとの変身術
    *
  メール送信にしっぱい
  指と頭をつなぐ古びた回線のトラブル
  しまい込んできたわたしの告白は
  超特急で見知らぬひとへ落雷

 *鬼籍に入られた方のみ「先生」と呼ぶという「饒舌館長」の慣例にしたがって、水田宗子先生を「さん」づけにしたことをお許しくださいませ。

 

2019年2月22日金曜日

水田宗子編『比較メディア・女性文化研究』7


また、第1回水田三喜男記念賞を受賞したジョー・プライスさんのご夫人・悦子さんと水田宗子さんの対談「日本人として、日系アメリカ人として、女性として生きること」からも、改めて多くのことを学びました。

『比較メディア・女性文化研究』はすでに第2号も発刊されています。中沢けいさんと水田宗子さんの対談「フェイクニュースとフィクション」は、トランプ・アメリカ大統領とそのツイッターに振り回される現代社会を考える際にも、大きな示唆を与えてくれるでしょう。

水田宗子さんからは、これまで詩集も少なからず頂戴していますが、いま机の上にあるのは、『水田宗子 詩集』(「現代詩文庫」223 思潮社 2016)です。その瑞々しい感性に心を動かされますが、僕にとって現代詩という文学は、どこか遠くから仰ぎ見るといった感じであることを告白せずにはいられません。


荻生徂徠の賛酒詩がスゴクいい❣❣❣ 『荻生徂徠全詩』3<東洋文庫>饒舌館長ベストテン 7

  荻生徂徠「美人 酒に中る」  かの 楊貴妃を玄宗は 艶めく仙女と惚れたけど  この酔態を見たならば さらにお熱を上げただろう  ちゃんと黒髪 整えりゃ きっと眠りの 足りてない  海棠みたいに妖艶に なると言うのはどこのバカ ? *この一首は注解を読んでもチョッと難解ですが、...