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2019年11月7日木曜日

パナソニック汐留美術館「デュフィ展」2



 華やかで明るい色彩と軽妙な筆致の作品で、現代でも多くの人々を惹きつける画家ラウル・デュフィ(1877~1953)。本展では、モダンでゆうびな絵画と、モードの帝王ポール・ポワレが重用した絹織物を含む、デュフィのテキスタイル・デザイン関連作品を一堂に展示いたします。

陽光があふれる穏やかな南仏の海と活気ある室内を描いた《ニースの窓辺》をはじめ、音楽や社交をテーマとした油彩画など、生きる喜びに満ちた作品を描いたデュフィは、絵画制作に加えて、リヨンの絹織物製造業ビアンキーニ=フェリエ社のために1912年から28年までテキスタイルのデザインを提供していました。デュフィによる鮮やかな色彩と大胆なモチーフの布地は、上流階級の女性たちを魅了し大評判となりました。

2019年11月6日水曜日

静嘉堂文庫美術館「名物裂と古渡り更紗」2



午後からは、ブロガーとメディアの方々をお招きしての内覧会です。本展での調査でもご協力いただいた、五島美術館の佐藤留美さんと長谷川祥子さんの対談は、この分野にまったく無知なる饒舌館長にとって、智恵の泉か知識の玉手箱といった感じでした。

――といいながら、またまた館長挨拶では独断と偏見になっちゃったのですが……。この妄想と暴走を含めて、17日(日)には、「饒舌館長口演す――絵画の表装ベストテン」をやりますから、ぜひご参集くださいませ。

いや、先の佐藤留美さんが12月1日(日)に、「江戸時代の古裂ブーム:名物裂と古渡り更紗」と題する興味深き講演をされますから、お忙しい方はまずこちらの方へ……。僕の口演は、終ったあとであらあらを「饒舌館長」にアップする予定にしていますし、何はともあれ「江戸時代の古裂ブーム」だけは絶対聞き逃されないよう、お勧め申し上げる次第です。


2019年11月5日火曜日

静嘉堂文庫美術館「名物裂と古渡り更紗」1



静嘉堂文庫美術館「名物裂と古渡り更紗」<12月15日まで>(11月2日)

 いよいよ期待の「名物裂と古渡り更紗」展が始まりました。キャッチコピーは、「静嘉堂で初の染織展! 国宝<曜変天目>も仕覆とともに出品!」――ビックリマークが2つもついているんですから、すごいでしょう!! 

うれしいことに、10時開館の前からお待ちの方もいらっしゃいます。安藤さんと一緒に鄭重にお迎えし、重文「油滴天目」が重厚な光を放つロビーでは、「写真を撮っていただいて結構ですよ」と、うれしさの余りわざわざお声がけしたほどでした。

間もなく、台北故宮博物院元院長でお世話になったこともある馮明珠さん一行が到着、担当した長谷川祥子さんによるギャラートークのあと、館長室で1892年に始まる静嘉堂文庫の歴史をお話ししました。皆さんがもっとも興味をお示しになったのは、いま見たばかりの名物裂とともに、陸心源コレクション宋元版古典籍でしたので、去年の台湾国家図書館開館85周年記念シンポジウムを思い出したことでした。

2019年11月4日月曜日

パナソニック汐留美術館「デュフィ展」1



パナソニック汐留美術館「ラウル・デュフィ展 絵画とテキスタイル・デザイン」<12月15日まで>(10月29日)

この都内4美術館2020年企画展合同記者発表会が終ってから、階上のパナソニック汐留美術館で開催中の「ラウル・デュフィ展」で疲れをいやしました――というと、なにかデュフィを画家として軽く見なしているように思われるかもしれませんが、けっしてそんなことはありません。僕的にいえば、デュフィはだれよりも疲れをいやしてくれる画家なんです!! そこにこそデュフィの美的性格があるように感じられます。

パナソニック汐留美術館はジョルジュ・ルオーのコレクションで有名ですが、これがもしルオー展だったら、デュフィ展のように疲れがいやされることはなかったでしょう。あるいは人間の原罪を思い知らされて、かえって疲れちゃったかもしれません( ´艸`) いつものように、チラシの一節を引用しておくことにしましょう。

2019年11月3日日曜日

都内4美術館2020年企画展合同記者発表会3


今年ニューヨーク・メトロポリタン美術館で開催された「源氏絵展」のために海を渡り、かの地でも人気を集めた俵屋宗達筆「源氏物語 関屋澪標図屏風」、さらに伝馬遠筆「風雨山水図」や太田切「和漢朗詠抄」など、合せて12点の国宝がすべて出陳されることになります。
それらの至宝名品をとおして、廃仏毀釈運動のなかで文化財を守り、我が近代国家の市民的教養を高めようと努力した、三菱と岩崎家の文化的社会貢献にも関心を向けていただければ、これにすぐる喜びはありません。とくに企業による社会貢献のことを、いまはフィランソロピーという英語でよくいうようですが……。ぜひ期待してお待ちいただきたいと存じます。

2019年11月2日土曜日

都内4美術館2020年企画展合同記者発表会2



ちなみに僕も、簡単なパワーポイントなら学芸員の手を煩わせることなく、自分で作れるようになりました!! 

ヤジ「そんなもん、キョウビ威張ったりすることか!!」

これに加えて、来年7月8日から三菱一号館美術館で開催される「三菱創業150周年記念 三菱の至宝展」の紹介にも力をこめました。2020年は、岩崎弥太郎が1870年に三菱の母体となった九十九商会を立ち上げてから、ちょうど150年の節目にあたります。

それをことほぎ、静嘉堂文庫美術館と静嘉堂文庫、東洋文庫、三菱経済研究所がともに協力して開く大記念展です。いまやもっとも有名な国宝といってもよい「曜変天目」は、本展でもメダマとなることでしょう。

2019年11月1日金曜日

都内4美術館2020年企画展合同記者発表会1



パナソニック東京汐留ビル「都内4美術館2020年企画展合同記者発表会」(10月29日)

 今日はパナソニック東京汐留ビルの多目的ホールで、都内4美術館合同記者発表会が開かれました。我が静嘉堂文庫美術館と永青文庫、東京ステーションギャラリー、パナソニック汐留美術館が一緒に企画し、各メディアの記者さんや関係者にお集まりいただきました。

2020年の展覧会企画について紹介し、情報を提供するとともに、各媒体でよろしくご喧伝いただくべく、館長・学芸員から辞を低くしてお願いするという結構大掛かりな集まりです。

静嘉堂文庫美術館では、「<鉅鹿>発見100年 磁州窯と宋のやきもの」(1月18日~)、「江戸のエナジー 風俗画と浮世絵」(4月11日~)、「美の競演 静嘉堂の名宝」(6月27日~)、「能をめぐる美の世界――初公開・新発田藩主溝口家旧蔵能面コレクション」(10月13日~)を各担当学芸員が、もちろんパワーポイントを使いながら紹介しました。

出光美術館<門司>「水墨画の巨匠たち 雪舟から鉄斎まで」4

   さすが大典和尚、七言絶句にみえて七言絶句にあらず、ワードじゃ 出てこない変な字を使っています。当然意味はサッパリ分からず、 まったくお手上げでした。ところが 出光論文により、芳澤勝弘さんが正しく解読していることを知ったのです。それ を参照しながら 例のごとく、マイ戯訳を作っ...