2019年8月28日水曜日

三菱一号館美術館「マリアノ・フォルチュニ展」4





なにしろ相手がおおらかなイタリアと中国ですから、これまた「こころの風景」に書きたいような、楽しきトラブルが発生したことは言うまでもありません(笑)

それはともかく、このシンポジウム終了後、フォルチュニ美術館をぜひお訪ねしたいと思いましたが、時間的余裕がないままに帰国してしまいました。今回、長年の渇望がいやされることになったというわけです。

この三菱一号館美術館展では、フォルチュニ美術館の全面的な協力のもと、フォルチュニ芸術の中核をなす服飾作品のほか、絵画、版画、写真、舞台装飾作品、さらに彼がコレクションした日本のカタガミを含む関連資料が、洗いざらい展示されています。ここであえて「総合的に」になんて言わず、「洗いざらい」といったのは、デルフォスにはオススメの洗濯屋さん指定されていたからです(笑)

0 件のコメント:

コメントを投稿

静嘉堂文庫美術館「静嘉堂の重文・国宝・未来の国宝」3

  江戸時代中期に活躍した肉筆浮世絵師・宮川長春の筆になる絶品です。長春は尾張宮川村に生まれ、これを姓にしたと伝えられています。いつのころか長春は江戸に出て、菱川派や懐月堂派、さらに伝統的な土佐派をも学んで、もっぱら肉筆に創造の場を特化しました。やがて豊麗なる肉筆美人画様式をもっ...