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2021年9月30日木曜日

近藤先生の面白授業6

 

そして70歳定年後、すぐこの『近藤先生の面白授業』をまとめられたのですから、爪の垢でも……といった心境です。もちろん実際に送ってもらっては困ります(笑)

 中国美術を体系的に学ぶためには、本書はあまり向いていないといってよいでしょう。もちろん近藤さんも、「教科書通りの厳密な美術史授業ではないと、形式主義者は眉を顰めるであろう。どうぞ顰めてください」と開き直っています。

しかし僕は、あえて教科書には最適であると推薦したいのです。体系的じゃ~ないかもしれませんが、中国美術に、あるいは中国文化に興味をもってもらうきっかけがたくさん詰まったニコゴリみたいな本だからです。もっとも、「第1章 豚TOILET」を読んだだけで、中国が嫌いになってしまう学生の方が多いかもしれませんが、何十人に一人、中国美術に興味をもつことになれば、本書出版の目的は達せられたというべきでしょう。

2021年9月29日水曜日

近藤先生の面白授業5

 

早稲田大学を卒業しても、そこで群れるようなことを嫌う近藤さんは、「『國華』は東大の美術友好倶楽部だろう」というのが口癖でしたが、近藤さんに言われると、腹も立たないどころか、少なくとも昔はそうだったかもしれないなぁと妙に納得してしまうのでした。

それなのに、『國華清話会会報』に書いたマイエッセー「我が愛する唐詩人・李賀」を読んでくれたらしく、「へぇ 河野さんは李賀が好きなんだ」といわれたときは、中国専門家に読んでもらえたことがとてもうれしく感じられたものでした。

その後、民族芸術学会を退かせてもらったので、お会いする機会もなくなってしまいましたが、近藤さんは老いてますますの健筆振りを発揮、大学紀要に寄せた大論文の抜き刷りを毎年のように送ってくださるので、感嘆を久しゅうするとともに、みずからの怠惰に忸怩たるものがありました。

2021年9月28日火曜日

近藤先生の面白授業4

 

近藤さんはそのカタログに「沈南蘋と長崎派系画譜」というすばらしい論考を寄稿しています。僕が書いた「光琳百図の基底」もけっして悪くなかったかな( ´艸`)

 近藤さんとより一層親しくなったのは、十数年まえ、木村重信先生から声をかけていただき、民族芸術学会に入会してからでした。すでに大ヘンシンを遂げ、時には中国服を身に着けて登場する近藤さんと飲み、おしゃべりすることが本当に楽しかった!! 

近藤さんの中国旅行は、僕のなんかとはスケールが違いますから、聞いていると愉快この上なきものがありました。近藤さんはあ~見えて(!?)、本質的にはシャイですから、あえて聞き出すといった感じでしたが……。

2021年9月27日月曜日

近藤先生の面白授業3

 

先の一節に「DESIGN」と出てきますが、日本語になった英語がすべて正しいアルファベットの大文字表記になっている点も近藤スタイルの特徴で、最初はチョット読みにくいのですが、慣れてしまえば何ということもありません。近藤さんには近藤さんのコダワリがあるに違いありませんから、こんど訊いてみることにしましょう。

 はじめて僕が近藤さんに会ったのは、佐々木剛三先生が主宰する「画譜絵手本研究会」の席上でした。まだ大ヘンシン前でしたが、その片鱗はすでにうかがわれたものです。研究会の成果は、1990年春、町田市立国際版画美術館で開催された開館3周年記念特別展「近世日本絵画と画譜・絵手本展」に結実しました。

2021年9月26日日曜日

近藤先生の面白授業2

 

 これは近藤さんが長年つとめた多摩美術大学での話です。はじめは正統的な美術史の授業をやっていたけれども、あるとき学生たちのために大ヘンシンを遂げたのです。その転機は、1995年の中国滞在にあったそうです。学生たちに魅力ある美術史――つまり、学生たちにとって面白い美術史を講じようと思ったわけで、それが『近藤先生の面白授業』というタイトルに反映しているのです。

拝読すると、たしかに学生たちが面白がったことは容易に想像できますが、その何倍も近藤先生自身が面白がっているという感じです。あるいはタイトルも『近藤先生が面白がる授業』の方がよかったかな(笑) 


2021年9月25日土曜日

近藤先生の面白授業1

近藤秀實『近藤先生の面白授業 日中比較美術史』(合同出版 2021)

 近藤秀實さんがいかに面白い研究者か? チョットこの本のページを繰ってもらえれば、もう語る必要はないでしょう。しかし初めからそうではありませんでした。近藤さんはこの本の序文で次のように述べています。

正統的な美術史の授業の中から、研究者として確立した卒業生が数人いるのは頼もしい。かつて私は共通教育担当教員で、傍ら芸術学科の授業も持っていたのだ。しかし、のちに考えを改めたのです。受講している学生の大部分は、DESIGNや美術制作に励む者達です。私は、その大勢の学生達のために、魅力ある美術史を教えようと決めたのです。

2021年9月24日金曜日

追悼 大久保一久さん8

 

先日、京都美術工芸大学学園祭に登場したウッディ・リヴァーの雄姿をアップしたところ、たくさんの方から「いいね!」を頂戴しました。ありがとうございました!! 「ぜひ聴いてみたい」というご希望もありましたが、残念ながらチョット添いかねます。ウッディ・リヴァーはいまや遠距離結婚ならぬ、遠距離デュオなんです(笑) ウッディ森さんからも次のようなFBコメントが寄せられ、あの日のことが髣髴としてよみがえったことでした。

学園祭やウエスティン都ホテルでの懇親会の舞台が懐かしいですね。でも、図書館閉館後の練習がとても楽しかったです。

 現在ウッディ森さんは、還暦を迎えた時お子さんからプレゼントされたという、真っ赤なアコースティックを抱えて介護施設を廻り、ボランティア・コンサートで施設の皆さんを元気づけています。なんと素晴らしいことでしょうか。もっともフォークはウケが悪く、もっぱら演歌だそうですが……(笑) 

前田青邨画伯50回忌法要 3

   画伯の お 弟子 さん である平山郁夫先生や 、お嬢さんの日出子 さんとご夫君の 秋山光和先生をはじめ、たくさんの方が参加されましたが、僕もそのなかに入れてもらった ん です。 東北大学からこの 貴重な作品 を借り出 してきた辻惟雄さんのカバンモチだったかな ( ´艸`) ...